A Summer Night In Munich

发行时间:1999-02-23
发行公司:Telarc Distribution
简介:  流麗なテクニックで鍵盤を縦横無尽に走り回る右手そして左手,ピーターソンはまだまだ健在だ。ペデルセンとの見事なインタープレイが若々しい。7は四半世紀前の『ナイト・トレイン』のものと比較して聴くと,彼の円熟した境地を実感できるだろう。 どの時代と比べるかにもよるが、僕にはまだ、ピーターソンが完全復活したとは思えない。だが、またもライヴ・アルバムを出した。まったくごまかしのきかない、一過性の瞬間を展示することに恐れを抱いてない様子だ。この、信念と執念が一体になった意志の逞しさには、心底から感服するしかない。ピーターソンその人にしかない音楽の輪郭が、拭い切れないもどかしさを飛び越えて伝わってくるのは、手際を聴くだけでは測れない、ジャズの不思議の実証ともいえるだろう。ブルーノート東京公演と同じ編成のカルテットは、80年代の“ビッグ4”を彷彿とさせる。ジョー・パスに代わるギターのワケニウスが、これまでピーターソンと共演してきたギタリストの最大公約数的な役割を果たし、ショウを大いに盛り上げる。そしてペデルセンは、ピーターソンの左手のもどかしさを、丁寧に補完した。自作代表曲「ヒム・トゥ・フリーダム」が、荒っぽくても新たな感動を呼ぶ濃厚な作品。
  流麗なテクニックで鍵盤を縦横無尽に走り回る右手そして左手,ピーターソンはまだまだ健在だ。ペデルセンとの見事なインタープレイが若々しい。7は四半世紀前の『ナイト・トレイン』のものと比較して聴くと,彼の円熟した境地を実感できるだろう。 どの時代と比べるかにもよるが、僕にはまだ、ピーターソンが完全復活したとは思えない。だが、またもライヴ・アルバムを出した。まったくごまかしのきかない、一過性の瞬間を展示することに恐れを抱いてない様子だ。この、信念と執念が一体になった意志の逞しさには、心底から感服するしかない。ピーターソンその人にしかない音楽の輪郭が、拭い切れないもどかしさを飛び越えて伝わってくるのは、手際を聴くだけでは測れない、ジャズの不思議の実証ともいえるだろう。ブルーノート東京公演と同じ編成のカルテットは、80年代の“ビッグ4”を彷彿とさせる。ジョー・パスに代わるギターのワケニウスが、これまでピーターソンと共演してきたギタリストの最大公約数的な役割を果たし、ショウを大いに盛り上げる。そしてペデルセンは、ピーターソンの左手のもどかしさを、丁寧に補完した。自作代表曲「ヒム・トゥ・フリーダム」が、荒っぽくても新たな感動を呼ぶ濃厚な作品。