TEARDROP

发行时间:2007-09-12
发行公司:环球唱片
简介:  バースデイに対しては、やはり色々な意見が出ているようだ。例えば、このバンドにおけるイマイのギターをどう見るかなど。チバは、恐らく、かつてのイギリスの所謂ニュー・ウェイヴ、エコー&ザ・バニーメンその他の影響を強く受けているはずだ。イマイのシンプルなgを使った演奏にもそれが感じられる。   本作はセカンド・アルバム。ファースト同様、一曲ごとの傾向やアンサンブルが非常に明瞭な形になっている。大人の、成熟した、渋いR&Rという雰囲気。また、特に強く感じられるのが叙情性だ。   ただ、彼らを、そうした、成熟した大人のロック・バンドと見るか。あるいは、これは一種の保守化ではないかと考えるのか。その点では、やはりちょっと難しいところがある。無論、作品はいい。1、典型的なチバの世界といえる4、ドラムスのパターンが凄い9、アンサンブルが見事な10といったあたりはハードなナンバー。逆に、11は極度に叙情的。7などが、まさに両者の中間という形になる。   チバは、英単語その他を元にしてイメージを広げていくといった作詞法をとることが多い。以前の私は、彼には、本当はもっといいたいことがあり、それにあまり言及していないのではないかと疑っていた。だが、最近出た彼の詩集『ビート』を読むと、チバの姿勢はそれなりに理解できる。彼の根底には一種のニヒリズムがあり、そこからリリシズムが産出されてくるのだ。   ただ、こうしたイメージを広げていく詞と、ていねいに構成されたR&Rというスタイルでどうなっていくか。チバも影響を受けているルー・リードの場合、はっきりといいたいことがある。美的・感覚的な世界でどこまでのヴァリエイションを生み出せるかには、いささか懐疑的になってしまう面も存する。 (By 高野静行 )
  バースデイに対しては、やはり色々な意見が出ているようだ。例えば、このバンドにおけるイマイのギターをどう見るかなど。チバは、恐らく、かつてのイギリスの所謂ニュー・ウェイヴ、エコー&ザ・バニーメンその他の影響を強く受けているはずだ。イマイのシンプルなgを使った演奏にもそれが感じられる。   本作はセカンド・アルバム。ファースト同様、一曲ごとの傾向やアンサンブルが非常に明瞭な形になっている。大人の、成熟した、渋いR&Rという雰囲気。また、特に強く感じられるのが叙情性だ。   ただ、彼らを、そうした、成熟した大人のロック・バンドと見るか。あるいは、これは一種の保守化ではないかと考えるのか。その点では、やはりちょっと難しいところがある。無論、作品はいい。1、典型的なチバの世界といえる4、ドラムスのパターンが凄い9、アンサンブルが見事な10といったあたりはハードなナンバー。逆に、11は極度に叙情的。7などが、まさに両者の中間という形になる。   チバは、英単語その他を元にしてイメージを広げていくといった作詞法をとることが多い。以前の私は、彼には、本当はもっといいたいことがあり、それにあまり言及していないのではないかと疑っていた。だが、最近出た彼の詩集『ビート』を読むと、チバの姿勢はそれなりに理解できる。彼の根底には一種のニヒリズムがあり、そこからリリシズムが産出されてくるのだ。   ただ、こうしたイメージを広げていく詞と、ていねいに構成されたR&Rというスタイルでどうなっていくか。チバも影響を受けているルー・リードの場合、はっきりといいたいことがある。美的・感覚的な世界でどこまでのヴァリエイションを生み出せるかには、いささか懐疑的になってしまう面も存する。 (By 高野静行 )