前作「はじまりの時」と同軸上にあるようですが、今作では一層歌を聴かせることにこだわりを感じます。 　　伴奏の殆どがサスティンの短い楽器で構成されているので音の粒がバブルバスのようで気持ちいい。 　　その中に、メロディメーカーとしても一皮剥けた彼女のクリアな歌声が溶け込んでおり、液体のように透明感のある作風に仕上がっています。意味もなく泣いてしまいそうです、昼間から。 　　ただ一点、難を言うならば、最後にギターが残りすぎるのです・・・トレモロは泡っぽくていいんだけど、後味をギターに持っていかれます。 　　「たんぽぽ」は楽譜が付いているので(初版は)ついでにウクレレも買いましょう(笑)簡単な調に移調してあるので練習すれば誰でもすぐ弾けますよ。